福岡県北九州市在住T.Oさん(27歳)
ぽっちゃりさんが好きになったのは、会社に僕を労わってくれる
ぽっちゃり女子社員がいたから。その頃の僕の上司は女で、
スレンダーというよりも木の細枝みたいな四肢がついた松ぼっくり
みたいな奴だった。業務管理と数字には強いけれど、人当たりの
滅茶苦茶悪い女だった。顧客に対してはもちろんそつなく
当たるけど、部下は道端の石ころみたいに踏んだり蹴ったり、
いや実際にはしてませんよ、蹴ったりはね。
新入社員は大体6月の声を聞く前に辞めて行くか、突然いなくなって
いました。大体もって半年というのが定説だった。僕も毎日のように
「辞めてやる!」と思っていたけれど、それを引き止めてくれたのが
ぽっちゃりの女子社員。松ぼっくり女史は女性に全くの無害。
彼女はその特権を活かして、すきを見ては僕たちに優しく接してくれて、
励まし続けてくれていた。そんな彼女が結婚退職すると聞いたと時には、
もう辞めようかと思ったけれど、彼女の励ましを思い出して、もう少し
頑張ろうと思ったのだった。
そのうち何と、松ぼっくり女史も競うように結婚退職!
あんな女に彼氏がいたんや!!ここ10年来で最も驚いたが、
おかげで職場は落ち着いた。今は僕が松ぼっくり女史の代わりに
部下の指導をしている。僕も結婚して家庭は円満だ。
当然嫁はぽっちゃり系、2歳の娘もぽっちゃり。
ぽっちゃりは幸せを運ぶのだと思う。